Strange Utopia

素晴らしい記憶と思いは、放っておくと日々の生活によって忘却の彼方へ消えてしまう。何か形に残しておかないと、本当に消えてしまう。つまりこれは日記です。

逃避行2016春・行動ログその1

毎日の生活(というか仕事)に心底うんざりし続けていたので、2日ほど休みを取りまして、1人で北陸方面に逃避行の旅に出ました。その行動記録。

14 April

朝一の飛行機で羽田から能登空港へ。能登空港からは、ふるさとタクシーという乗合タクシーで、空港から一番近い駅、のと鉄道穴水駅まで移動。平日だし春休みのシーズンも終わってるし、乗客はワタクシ含めて2人だけ。なーんにも無い田舎の道をすいすいと、15分か20分ほどで穴水駅に到着。

ここからのと鉄道に乗って和倉温泉まで。やっぱり何にも無い田舎をゴトゴトと走る電車。ただボーっと外を眺めるワタクシ。途中で海が見えたりして、ああ、いいなあと思う。行ったことのない田舎で、こうしてぼんやり電車に乗って外を眺めていると、忙しい毎日のせいでいつもやたらと力んでいる身体から、フッと力が抜けていく。ごちゃごちゃしている頭の中が、だんだんクリアになっていく。

30分ぐらい、あっという間に和倉温泉駅。何にも無い。駅前の喫茶店「はいだるい」でちょっと早めのランチ。名物っぽい「はいだるいカレー」をオーダー。

店内は懐かしい感じの喫茶店的な趣き。新聞とかマンガとかも置いてあったりして。「はいだるいカレー」はスパイス強め。炒めたキャベツとかピーマンとかの野菜にイカやタコなど、雑な感じの具がたくさん入ったルーが、ライスの上にドチャっと乗ってる。見た目全くだが実にうまい。アイスコーヒーもうまい。

駅前から温泉の中心街までブラブラと20分ぐらい歩いて、温泉街の入口らへんにある観光協会で、スポーツタイプのレンタサイクルを借りる。半日で500円。能登島へ渡るべく、能登大橋を目指す。橋までの道のりが結構な登り坂。昔よくランドナーでサイクルツーリングしてたんで、ホイホイ行けるかと思ってたけど、さすがに10年近く前の話なので脚力衰えてます。10年を甘く見ちゃいけない。そして能登大橋は橋自体がなぜかアップダウンしているというよくわからない構造で、正直キツいけど、潮風を浴びながら橋を渡るのは本当に気持ち良い。

能登島に入ってからもアップダウンが多くてだいぶキツいんだけど、何にもなくてのんびりしてて本当に最高。途中で集落の中心みたいなとこも通ったけど、家と郵便局しかない。あとは海。潮風。漁船。島の北側にあるツインブリッジから能登半島に戻って、七尾西湾に沿って左手に海を眺め続けながら走る。

だんだん脚が動かなくなってくる。本当に体力が衰えてます。ただひたすらに何も無くて、途中につげ義春の漫画でしか見たことがないような漁村もがあった。本当にみるみる脚が動かなくなっていって、休み休み、ギアを駆使しつつ、何とか和倉温泉まで戻る。七尾西湾をぐるりと回る約30kmの道程を走破。30kmナメてた。脚パンパンでどうしようもない。

自転車を観光協会に返却。してパンパンの脚と、日常の生活で硬まった心と頭を解すべく温泉に入る。最高。温泉 is 最高。足伸ばしてダラダラして、パンパンになった太股と脹脛を揉み解す。心身が緩んでいく。湯上りに瓶のヨーグルトドリンクなんか飲んだりして、なんかもうこのまま寝てしまいたいと思うぐらいにリラックス。

路線バスで和倉温泉の駅まで戻り、ガラガラの快適な特急電車で金沢へ。ホテルにチェックインして荷物を放り出して、AZにZAZEN BOYS×OGRE YOU ASSHOLEのライブを見に行くのでした。ライブの話は気が向いたらそのうち書きます。

ライブが終わると夜10時とかで、金沢の旨いもんでも食いたいんですが、店がだいたい閉まってる。木倉町の奥の奥の方に、赤提灯がぶら下がってる良さげな店があって、まだ行けそうなので入る。金時草が食いたかったけど品切れっちゅうことで、太きゅうりの酢の物と刺し盛り。太きゅうりは臭みが少なくてあっさりしてる。刺身はとにかく分厚くて新鮮でうまい。一番うまかったのは加賀れんこん団子の揚出し。加賀れんこんをすりおろして、蟹やら何やらと混ぜて団子にして揚げて、それを出汁に浮かべたもの。あっさりした出汁に浮かんでる団子が超もちもちでめちゃくちゃうまい。〆にはご飯ものを食べようと思ったけど、時間が遅くてもう何も無いっちゅうことで治部煮をもらったら、鴨がくそ分厚くて出汁も粉でトロットロになってて、全然〆っぽくないけど超満腹で満足した金沢の夜でした。

個人的には日本酒は甘めのが好きなんですが、加賀の料理はシンプルであっさりした味付けなので、辛めのスッキリした日本酒が合うな、と思いました。